いろいろ人のつながりで営業は断れない

当時、20代半ばでリフォーム工事の営業をしていました。私は、初めて工事を担当させていただいたお客様で外壁塗装の工事をしました。そのお客様の自宅の外壁工事だったのですが、ある会社の会長様でとても立派なお宅だったのですがコンクリート造の建物で、ところどころ劣化していました。特に気にいらないのが汚れて見える表面の模様のような劣化だということで塗装させていただくことになりました。クリア塗装や着色などいろいろ、悩んだ結果クリア塗装になりました。会社の従業員からも他の色に塗るのは良くないとアドバイスを受けたようです。しかし、本人としてはあまり結果は気に入らなかったようでした。

クリアなので、もともとの模様は見えてしまうので、納得いかなかったようです。しかし、会長は豪快な性格だったので、わたしの事は気に入ったと言って頂いて他の仕事もたくさんやらせていただきました。外壁塗装の工事が私が担当する初めての工事だったので、もっと相手の要望を聞いて汲み取らなくてはいけなかったのに、希望に添えない工事をしてしまったのは本当に失敗でした。会長も工事などを発注する際にも技術よりも人を基準に選ぶようで、もともとそのコンクリートの家を建てた業者もあまり経験にない業者だったようです。

でも、人を大事にしてくれる会長には人としてとても魅力がありました。よく飲みに誘って頂いたりもしました。人とのつながりを大事にする人だったので、誘って頂いたら断れませんでしたが。ほぼほぼ予定がなかったので付いていきました。その方とは、会社を辞めるまで継続的にお仕事をもらっていましたので、本当に仲良くさせていただいて人間性も勉強になりました。年齢は45歳以上離れていたし、私や従業員の方や若い人たちとたくさん交流していました。その仕事をしている間は、そこの従業員の方や、会長の息子など交友が広まって、ゴルフに誘って頂いたり、自分ではやらないような事をたくさん経験させてもらいました。

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